後半戦(仮)

人生の後半戦に突入したのか既に突入していたのか

SKUNK

生活のスキマ時間を使って勉強し、資格を取ってやりたい仕事して、最高になるはずだったんだけれど、好きなアルバムを頭から最後までゆっくり聴く時間も作ろうと思う今日この頃。

正確には好きだった紫色のアルバムで、しかも心から全曲好きだった訳でもなく。だけどスキップボタンに手をかけながら音楽を聴くのは、さびしい。

さて舞台はカトリックの匂いがする、きっと中南米である。たぶんルチャ・リブレが人気で、タコスがうまい。向こうでも局部にスミを入れるかどうかは知らないが、懐かしくもいかがわしいビニ本さながらの雰囲気がある。

黄色地に紫色のセリフのついたフォントのロゴデザインもいい。当時中村達也モデルのスティックにこのロゴが付いていた。細いのですぐささくれ立ってじわじわ折れる。捨てなきゃよかった。

ギターとベースとドラム。シンプルで乾いた音が心地よく、演奏技術も円熟しており安心して聴ける。高校生のころは歌とドラムしか聴いていなかったが、これは音に淫する(造語)ことができるアルバムだったのだ。これならスキップすることなくフルで聴ける。こんなアレンジだったのかーと再発見、いや新発見も楽しい。

ベンジーはある時から、無理した声を出さなくても、そういう雰囲気を出せる歌い方を見つけたらしい。でも僕は、あの無理したシャウトが、好きだ。

SKUNKと付き合うには後半の4曲をどう聴くか、という問題に真剣に向き合わなくてはならない。高校生の頃は聴きながらいつのまにか昼寝するというソリューションを構築した。

しかし20年を経て音に淫することができる今となっては全く問題ない。Snow Badgeのアルペジオをヘッドホンからダイレクトに脳内に送り込み、うっとりと聴き惚れるうちに少しづつ眠く…

マリリンモンローのライター、瞳はトルコ石のブルー、十字架…Romanceは異国情緒をかきたててやまない。紐のないバッシュは日本にも落ちているかもしれない。そんな事を考えながら眠くなるうちにブルース調のアレンジで締められる。これが憎らしいほど決まっている。ロマンスかぁ。

フラメンコ調なのか、スパニッシュ風とでも言うのか、Fringeもまた旅愁を帯びている。異国の酒場で全てを忘れ、しこたま酒を飲みそのまま寝てしまい、女将に叩き起こされたい。しかしいつもの3人がいつもの楽器でこれだけの曲が作れる表現力があったことに今更気づく。

最後にまどろみながら聴くPurple Jellyのグルグルしたフランジャー(?)っぽいアレンジはまさに白昼夢と言ってよい。しかも長い。我々はあの猿が天国へ行く事を知っているから安心して寝落ちすることができる。

寝ぼけ眼で、いやー旅はいいよね、中南米最高!ヘ◯イン最高!メキシカンロック…などと悦に入っていると、Purple Jellyで容易ならざる事実が判明。

なんて事だ、ここは下北沢だったのか!(完全に忘れてた)